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>特集記事>前号までの記事>vol.56
〜家族団らん、していますか?〜
みんなで食べると不思議とおいしく感じたり
いつもより多めに食べてしまったり。
なのに、いつも一緒とはいかない食事事情。
そこで今回は、家族団らんについて考えてみました。
「孤食」。
そんな寂しい食卓が増えています。


 「こしょく」という言葉を聞いたことはないでしょうか?「個食」または「孤食」と書きますが、「孤食」は「一人で食事をすること」、「個食」は「家族それぞれが好きな物を食べること」をさします。残念なことに、最近ではそんな子どもたちが増えています。子どもには「選食能力」、つまりは体に必要な食べ物を選んで食べるという力・知識がありません。だからこそ、私たち親がしっかりと食品を選び、料理をして子どもたちに食べさせる必要があるのですが、それができない親もまた増えています。放っておけば、朝から自分の好きなアイスクリームやケーキを食べてしまう子どももいますし、また、それを許す親もいるということです。
 私たちは生きるために食べているし、食べることは生きることです。頭の先から足先まで、日々食べている物でつくられています。子どもの体の事を考えたら「朝からケーキ」など食べさせられないでしょう?多少忙しくても食事を作らざるを得ないでしょう?だからといって、特別な食事を用意しましょうと言っているわけではありません。毎日の食事は、身近にある食材で作る素朴な料理でいいんです。ご飯に味噌汁、そして簡単なおかずです。豪華な食事・手の込んだ料理は、特別な日に家族で外ででも食べればいいんですから。
 私の子どもがまだ小さい頃に、こんな事がありました。当時、長男は保育園の年長で、私は大学の仕事が忙しく帰る時間が遅くなることもしばしば。そんな時に私が「今日は外食して帰ろうか」と言ってしまうのです。早く食べさせてあげたいという気持ちがあるにしろ、明らかに親の手抜きですね。最初の1、2回は子どもも喜んで食べますよ。ところがある時、子どもがこう言いました。
 「お母さん、早く帰りたい。ご飯とお味噌汁でいいから、家で食べたい」
 ハッとしました。保育園の年長といえば、いろいろな責任や役割もでてくる時期です。そんな中で頑張っている子どもも、自分の家でホッとくつろぐ時間がほしいのではないかと思いました。子どもがおかれている状況を考えるよりも先に、仕事の忙しさ、家事の大変さを考えていた自分に気づきました。それから考え方を変えて、ほとんどの食事を手作りするようになりました。子どもは外食の食事を求めているわけではないんです。素朴で簡単でもいいから、ゆっくりとくつろげる時間と食事がほしかったんですね。

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