|
|
 |
|
 |
|

スローフード紀行の取材で訪れた大川の清力酒造。ほのかな甘さの甘酒の他に、もう一つ興味を引かれたのが、珍しい日本酒の古酒。昭和44年に作られた日本酒は、37年の永い歳月を眠り、キレイな琥珀色になっていました。味も香りも「これが日本酒か!」と思うほど想像を超えた味なのだそうです。
もともと日本酒はウィスキーなどの蒸留酒とは違い、アルコール度数が低いために長く保存しておくと腐ってしまうのだとか。しかし、この古酒はアルコール36度。様々な規制があるために、今の日本酒では実現できない度数ですが、昭和44年当時の日本ではそれが可能でした。そのアルコールの高さが、37年もの間、このお酒の品質を保ってきた要因の一つです。
そして、この古酒ができたもう一つの大きな要因が保存状態。品質が劣化しないように、最適の状態で保存されることが大切です。
「 古酒は、作ろうと思っても作れるものではない」
とおっしゃるのは杜氏の野田さん。酒のアルコール度数、品質、保存条件、時代の流れ…。いろいろな要素が積み重なって、初めて生まれる“偶然の賜”なのだそうです。
この古酒を作った時の杜氏も、その工程を知る人も今はいらっしゃらない。どんな気持ちで作られたのかを知る術はありませんが、今の時代に生きる私たちにいろいろな浪漫を感じさせてくれました。 |
|
|
| |
|
|